長年の腰痛が一気に解消!舞台芸術に最適のトレーニング

長年の腰痛が一気に解消!舞台芸術に最適のトレーニング 嶽本由郎さん(41歳)

10数年来の腰痛を抱えていました。今年の秋口に過労から左半身の筋を痛め、それをかばった為か腰痛が悪化して骨盤にひどい歪みを感じる程になってしまいました。鍼灸やマッサージ、ストレッチなどでケアしましたが、根本的には改善されず、以来、骨盤に常に違和感を抱えたまま日常生活を送っていました。

太極拳には昔から興味がありましたが、なかなか実際に始めるには至っていませんでした。大阪での長期出張という機会にアクティクラブに入会させていただいたのですが、太極拳を腰痛と結びつけて考えた事はなかったので、初回の体験教室を終えた後から骨盤の違和感が消えていることを感じ、驚きました。その後は教室に通える日は週に1〜2回程度ですので、先生から出されている立禅/揺禅の宿題と習った部分の太極拳の復習を毎日の生活のあいまあいまにやっていたのですが、一週間たたない間に腰痛も骨盤の歪みもほぼ完全に消えてしまいました。「姿勢はよくなり、腰痛は直ります」と先生に教えられてはいましたが、あまりに効果がはっきりと表れるのが早いので、太極拳をはじめたことと本当に関係があるのかと自分でも疑いたくなるほどでした。

太極拳をはじめて1ヶ月半がたちますが、腰痛の改善以外にも太極拳の効果と思えることがいくつかあります。

体重はほとんど変化していませんが、筋肉率があがって体脂肪率が下がりました。もともと痩せてはいるので外見ではわかりにくいですが、体脂肪計で記録していたので効果は明らかで、太極拳を始める前の平均値からのこの一ヶ月半の変化は、体重57kg→56kg、筋肉率35.7→36.7、体脂肪率12.2→9.7です。太極拳を始める前に1年ちかくランニングをしていてある程度身体はしぼっていたつもりでしたが、そこから一ヶ月半での変化の数値ということになります。今まで筋トレだけではなかなかつかなかった腹筋もついてきています。

また私は子供の頃からアトピー体質で特に手荒れがひどいのですが、この乾燥の季節に例年に比べると非常に手の肌の状態が良好です。よく眠れるようになった。仕事での集中力が増したなど、これらは客観的な効果としては説明しにくいことですが、実感としては確かにあります。

気功と太極拳というのは、多くの人にとって興味はありつつもなんとなく実際に始めるのにはなんとなく敷居が高く、思い切りが必要かもしれません。実際私もそうでした。今は、太極拳をはじめてみて本当によかったと実感しています。気功や太極拳で実際に身体を動かすことで得られる爽快さだけでなく、上記したように、具体的な効果がどんどんと身体にあらわれてくるからです。おそらく身体だけではなく精神面でもよい効果が出てくるのではないかと想像しています。

私は演劇の裏方として舞台の世界で10数年働いていますが、太極拳は舞台芸術の世界に関係する人(裏方だけでなく、俳優やダンサーなど身体をつかって表現活動をする人)に非常に有益なのではないかと思うようになりました。まず舞台の世界では腰痛など身体に慢性的な故障を抱えている人は多いので、腰痛の改善など心身の健康回復という具体的な効能。そして、太極拳と気功の動きは、足腰と腹背筋の強化、そして「コア(体幹)・トレーニング」として、非常に効率のよい肉体トレーニングになるという面。そしてそれだけでなく、身体と重心のあり方と呼吸を意識して集中し、「気」の流れをイメージしながら全身をゆっくりと動かす太極拳は、フィジカルトレーニングとメンタルトレーニングとイメージトレーニングが融合しているといえますから、これは、身体表現の可能性を大きく広げる効果が期待できるのではないでしょうか。

「40の手習い」ではじめました。もっと早く若いときに出会いたかった感もありますが、80までもし生きるとするなら、あと40年続けられるわけですから、あわてずゆっくりと太極拳を続けていきたいと思っています。

コメントは受け付けていません。